徒然なるままに

くだらない日常を綴っております。

己の増量に気が付いた日々

とある日。

 

気が付いてしまった。

自分の体重が大台に突入した事を。

 

時は前職在籍中の今年初めごろ。

気が付いてしまったというか、迫りくる現実から目を逸らしていたのだが、

日に日に恐怖感は感じていた。

 

お風呂に入っている時、明らかに肉感が増している。

まるで中世の絵画に出てくる裸婦の様な肉感。

いつものサイズの下着がきつい。

パンツを試着したときいつものサイズがきつすぎて入らない。

 

しばらく乗っていない体重計に乗ってみると、自分の人生の中で設定している、

”ここまできたらアカン値”の体重を叩きだしていた。

 

私はもちろん細身を必要とされる職種ではなく、ましてやミスユニバースでもない。

自分が太った事により、日本経済が破綻、混乱をきたし、

街中に魑魅魍魎が溢れる訳ではない。

太ろうが痩せようが、まったく問題はない。

ここまで書いておいて自分でも内容が訳ワカメだが(死語)、

 

30代前半まで接客業をしていた。

毎日休憩時間以外、常に動き回っているので、体重は増えるものの大台まではいくことはなかった。

だがここ数年でオフィスワークになり、勤務中はほぼ動かなくなり、

また、仕事のストレスだと言い訳をし、昼は自分の好きなものを食べ、ほぼ毎日酒を浴びるように飲んだ。

(毎日発生する空き缶、空き瓶の数に夫は引いていた。)

 

そのツケが順調にすくすくと脂肪を成長させていった。

 

そして、ずっと乗っていなかった体重計に乗る決意に至った瞬間がきた。

とても私の性格の悪さを露呈するエピソードだ。

 

とある日、前職の社員Sさんが業務について話かけてきた。

その方は私と背丈はさほど変わらず、体形もほぼ一緒で、

よく、他の人に見間違われるくらいだった。

 

※話は脱線するが、私が避難訓練が日に1Fから上層階まで猛ダッシュで階段を駆け上がっているのを見た、元気だねぇと話しかけられた事がある。

もちろんその時、ずっとSさんと一緒だったので彼女は違う。

しかし、私は体力がほぼ赤子以下なので階段は1フロアダッシュで死に目を見る。

あれは誰だったのだろう・・・。

あなたの知らない世界。

 

話は戻ります。

で、Sさんに話しかけられたとき、薄手のカットソー姿で椅子に座る彼女の立派な腹肉の出方がまったく自分と同じだと気が付いた。

 

そして気が付いた。

自分は第三者にはその様に見えているという事に。

その晩、体重計に乗り、冒頭に至る。

大幅な減量はしなくても、せめて健康的な減量がしたいと決意した。

怠け者の私は、手っ取り早い方法として、以前から気になっていたハイパーナイフを試してみようと思い立った。

 

時は過ぎ、緊急事態宣言が明けいつも行っているマッサージ店へ赴いた。

そこは、エステサロンとは違い、マッサージがメインの店舗。

私の中ではエステサロンのイメージは結構、いやかなり勧誘が凄い印象だ。

まだ20かそこらの頃に脱毛体験のチケットを貰い、某大手チェーン店にのこのこ行ったところ、自分の毛深さを嘆かれた挙句、60万円のコースを組まれ、

当時アルバイトだったし、そんな大金工面できないと断ると、

月1万での返済でもいいから契約するべき、と言われ、仰天した思い出がある。

(その時は、もう仕事を辞めて無職になると嘘をついて解放してもらった。)

しかし、そこはマッサージメインで営業しているため、勧誘が一切ないので選んだ。

 

個室に通され、

紙パンツと紙ブラを着用する様促され、うつぶせで待つ様に命じられた。

よかった・・・。

どこぞのサロンだと測定があると書いてあったがここは無かった。

これ以上の数値の現実は受け入れられないところだった。

紙パンツ、紙ブラの刑に処され(?)しばし待つと、

がらがらと装置を運ぶ音と共に担当の方が入ってきた。

 

「では、始めます。」

 

と何かオペでも始まってしまいそうな雰囲気でスタートした。

 

なにぶん、うつぶせなので機械が見えなかったが、

肌に当たる感じは冷凍庫で冷やしたアイロンを肌に滑らしている感じだ。

ひたすら、憎き脂肪の消滅を祈りつづけた。

1回目は特に痛みは無く、豚の丸焼きのごとくグルグルと体の角度を変え、

最後はオイルマッサージで終わった。

また、担当さんが淡々とした方だったので恥ずかしい思いも全くなかった。

 

前にオイルマッサージをしたとき別の方に、

「運動嫌いですか・・・お肉がちょっと・・・笑」

と言われて真実だがグサッときたものだ。

海外の方だったので悪気は無いと信じたい。

 

そして、疑り深い私は、もしや普通のマッサージよりいい金額だから

チケット購入とかの勧誘があるのではないかと思いながら、

施術後に出されたお茶を啜っていたが、特になく施術後2時間は食事しないように等の注意事項を伝えられた。

理想の施術目安を伺うと、本気で痩せたいなら初めは3日に1度、徐々に間隔を空けていくのが望ましいと仰った。

でも、現実は難しいから自分のペースでいいですよと付け加えるられた。

 

ハイパーナイフから3日間が一番痩せやすいそうなので、軽めのストレッチやリンパを流したり、お水をたくさん摂る様勧められた。

 

そこから3日間禁酒をし、食事に気を付け入浴中リンパをながし、軽くストレッチをした。

水分もガブガブ摂取した。

3日過ぎたところで、気のせいかちょっとお肉が減った気がした。

 

まあ、まあ、禁酒もしているし、いつもと違う生活だから多少は減るでしょう・・・。

と思い、しかし一縷の望みに賭け1週間ちょっと経ったある日、

2回目のハイパーナイフを予約した。

 

2回目は・・・。

痛かった。

そう、かなり痛かった。

二の腕に痣もできた。

リンパを攻撃し、ゴリゴリ音が聞こえそうな勢いだった。

しかし、担当者さんの気合を感じた。

同じく、脂肪の消滅を脳内で唱えつづけた・・・。

 

3日間再び1回目と同じ様に過ごした。

3日後、体重は驚異的に減ってはいないがウエストが緩くなったのを感じた。

しばし見ていないくびれなるカーブも見え始めた。

 

1ヶ月ほど過ぎ、予約した3回目も、

以上参照。

ゴリゴリ・・・。

 

そして今に至る。

 

結果として体重はマイナス3.5キロ減。

見た目は計測していないので数値的な変化は不明だが、

だいぶ変化したと思われる。

 

何より、きつくて入らなくなる危機があった下着とパンツが難なく入るようになった。

ブラジャーはホックが一番奥側の場所になった。

振り返った時たゆむ段になった背中の肉がほぼ無くなった 。

 

そんなこんなで、ゆるいダイエットはまだ継続しているが、

一番変わったのはお酒の量が一番変わった。

前まで、一晩にワイン1本空けていたのが、飲めなくなったのである。

朝起きた時の飲みすぎへの後悔が無くなった。

そして毎日飲んでいた私が、休肝日を設ける事もできた。

 

とても支離滅裂な内容だがとりあえずハイパーナイフは私に合っているという事だ。